
エージェンシー訪問記 vol.1
ミャンマー人ヘルパーの強い味方!シンガポールのリトルヤンゴンにあるエージェンシーの革新的な取り組み・My Hepler のJames氏にお話を伺いました
&Hが色々なエージェンシーを訪問し、ヘルパーさん雇用や付き合い方のヒントを聞いてみました。
Q. なぜエージェンシーを始められたのでしょうか。
きっかけは雇用していたミャンマー人ヘルパーに「エージェンシーをやったら?」と提案されたことです。私はこれまで教師、Thes Business Timesでのシニアジャーナリスト、NUSビジネススクール、Nanyangビジネススクールでプロフェッショナルスタッフとして働いていました。また国際的なキリスト教の組織であるワールドビジョンシンガポールのエグゼクティブディレクターでした。
ワールドビジョンシンガポールは16カ国で長期的な貧困を救済するためのプロジェクトを実施しています。プロジェクトを通じて、様々な国の女性が家族を養っている姿を目の当たりにしてきました。自国で生計が立てられなくなると、自身や娘が海外でヘルパーとして働く必要がありました。しかし金銭を搾取されたり、人身売買の被害に遭う危険性は否めません。 私は、このタフな女性たちが少しでも安心して仕事をし、快適な生活を送れるよう支援することを考え、エージェンシーの設立に至りました。
Q. なぜミャンマー人ヘルパーさんをメインに紹介するようになったのでしょうか。
今から5年前はシンガポールにミャンマー人ヘルパーはほとんどいませんでした。情報も乏しく、ミャンマー政府の法整備も十分ではなかったため彼女たちの労働環境はあまりよくありませんでした。他の国のヘルパーを考えてみましょう。これまでシンガポールは40年に渡りフィリピン人をヘルパーとして受け入れてきた歴史があります。近年になりフィリピンの経済成長が影響し、以前より貧困が改善し、彼女たちの生活環境は変わりました。そのため来星したヘルパーの中には、より楽しく良い生活を求めて来る人たちが増加しています。またこの長い歴史の中で、フィリピン政府は自国の国民を守るために多くの法律や規則を制定するようになりました。
インドネシア人は職業訓練をしっかり受けている人が多く、礼儀正しいです。また料理上手な人が多いです。インドネシアも政府がいくつか条件を制定しています。インドネシアはローカルエージェントフィーが非常に高いという特徴があり、彼女たちは多額の借金をしてシンガポールに来ています。これはシンガポール側のエージェンシーがどうにかできることではありません。
またフィリピン政府やインドネシア政府は、シンガポール以外も含めて香港や中東など他国にヘルパー人材排出をしており、すでに知見や経験を多く有しています。一方でミャンマー政府はヘルパー人材の排出はシンガポールのみであり、歴史も浅いです。そのような背景からミャンマー人ヘルパーの労働環境は不安定であるため、彼女たちをサポートするべくミャンマー人に特化したエージェントを立ち上げました。
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