
ヘルパーさんインタビュー Vol.1 フィリピン人 Jさん
3種の神器「テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」が揃わない家庭が未だたくさんある国から来たヘルパーさんたちは、何を感じ、何を思っているのか。
彼女たちの「今」をインタビューしました。
本日はフィリピン人ヘルパーJさん(仮名)にインタビューさせていただきます。
まずご自身についてお伺いさせてください。
&H運営(以下H):出身はセブ島とお聞きしていますが。
ヘルパーJさん(以下J):そうです。フィリピンのセブ島出身です。
H:年齢は?
Jさん:45歳です。
H:お子さんはいらっしゃいますか?
Jさん:はい。17歳の息子と13歳の娘がおります。
H:お世話はどなたがされてるんですか?
Jさん:一応主人ですが、もう大きいので大抵のことは自分でやっています。
息子は9歳から料理をし、洗濯、アイロンなどもできます。 娘はお皿を洗ったり、部屋の掃除をしたり、各自役割分担して上手くやっているようです。
H:どうしてヘルパーという仕事を選ばれたのですか?
Jさん:実はフィリピンにいてもシンガポールと同じぐらいのお給料は稼げるんです。 でも外に出たかったのー。HAHAHA!
H:え?家族を置いてでも?
Jさん:そう、置いてでも!HAHAHAHAHA-!
H:さみしくないんですか?
Jさん:もう子どもも大きいですからねー。 でも、契約が満了してフィリピンに戻ったらもう家族からは離れません。 ずっと家族と一緒にいたいです。
H:ヘルパーとして働くのはシンガポールが初めてではないんですよね?
Jさん:そうです。1999-2001の間、台湾でヘルパーとして働いていました。
その後フィリピンに戻り、結婚して子供ができて、マッサージセラピストとして働いていました。セブ島で主に韓国人観光客相手のマッサージです。資格も持っています。
H:ナルホド。そして、シンガポールに来られた、と。 前の雇用主のことをお伺いしてもよろしいですか?
Jさん:はい。台湾人は中華系で言葉もマンダリンを話すので、シンガポールとそこまでの差はないです。ただ、台湾は寒いです。四季もあります。
H:そうなんですか?! てっきりずっと暖かいのかと思っていました。
Jさん:で、そちらの家庭は3人ヘルパーを雇っていたのですが、私を見つけてその三人をやめさせ、私一人を雇うことにされました。HAHAHA!
H:え?ということは3人分の仕事をお一人でされてたんですか?
Jさん:そうですね。でも雇用主家族はとても良い方だったので全然苦にならなかったです。 レストランに連れて行ってもらったりもしていましたし。
H:それでも大変でしょ?
Jさん:7階建てで3世代同居でしたからねー HAHAHA。
H:え、待って。3世代同居?!
Jさん:そうなんですー。HAHAHA!
H:え、総勢何人ですか?
Jさん:11人です。
H:で、その家族のお世話をお一人で? ご飯の支度とか?
Jさん:いえ、ご飯はMamが作られます。私はお手伝いするだけです。
H:じゃあ掃除とか?
Jさん:朝起きたら掃き掃除と洗濯はしますが、ちゃんとした掃除は週に1回です。
H:え?じゃあ他の時間は何をしてるんですか?
Jさん:工場で働いていました。朝8時になるとすぐ近くにある雇用主の経営している工場に出勤するんです。
H:え?ヘルパーとして台湾に行かれたんですよね?
J:そうですよー。HAHAHA!
H:それで良かったんですか?ヘルパーとして働くのと工場で働くの、どちらが良かったんですか?
J:全然!どちらでも!いい雇用主家族でしたし。HAHAHAー!
H:お金が稼げることが大事、ということですかね?
J:そういうことですかねー。HAHAHAHAHA!
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