• 小説 壁 - 教師の私 駐妻の私 -
  • 夫のシンガポール駐在に帯同するためにキャリアを諦めて来星した主人公・奥野 貴美子。慣れない子育てと初めての海外での専業主婦業により、今までの生活とは全く違う生活に自分自身の存在価値を見失いかけていた。そこで夫から提案されたヘルパー雇用という道。奥野 貴美子はヘルパー雇用を通してどう変わっていくのか。

壁 - 教師の私 駐妻の私 – 【第2話】

【前回までのお話】 第1話
夫に帯同し、来星した主人公・奥野 貴美子。上手く歯車がかみ合わないのはすべてシンガポールのせいではないかと思い始めた頃に夫から提案されたヘルパー雇用という道。専業主婦である自分が家事を外注することに対する罪悪感という壁に囲われた貴美子が進む道は…

一方、自分と同じ専業主婦でありながら閉鎖的な毎日を送っている自分とは対照的にシンガポールを満喫している駐妻たち。奥野 貴美子は「自分と彼女たちとの違いはなんなのか」と自問しながらも答えが出ないまま自己嫌悪に陥っていく。
 

ヘルパーを雇うつもりなどなかったが、夫がしきりに勧めてくるので、一応ネットでいろいろと調べてみた。

シンガポール、ヘルパー、メイド…

金額的には月給プラス税金とその他諸々で月々1,000ドル(約8万円)※ほどかかる。
初期費用として、エージェンシーとの契約料、保険などがかかるらしい…
この逃亡保険って何だろう。

ヘルパーは大きく分けてNewとTransferに分類されるらしい。
Newはシンガポールでの経験のないヘルパー、Transferはシンガポール内の他の雇用主の下で働いていたヘルパー。

New と Transfer では初期費用が違ってくるようだ。Newで約2,000-3,000ドル(約16万円-24万円)、Transferで800ドル(約6万4千円)程度らしい。エージェンシーも様々で、費用もかなりばらつきがある模様。

Transferはシンガポール慣れをしているのでMRT(地下鉄)やバスの乗り方、その他もろもろシンガポールで生活する上で必要な情報は持ち合わせている。シンガポール国内ですでに何らかのコミュニティに参加していることも多い。
新たに教えることは我が家の方針ぐらいか。

一方Newはシンガポールについて、我が家の方針について、すべての事を一から教え込む覚悟で雇わなければいけないようだ。ヘルパーとして働いた事のない人もいるのか。

私が雇うならNewが良さそうだ。 教えることは私の本業だもの。

…雇うつもりはないけれど。

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