• ヘルパーさんインタビュー
  • 日本人として日本で生まれ、日本で育った私たち。当たり前のように各家庭に電気が通り、蛇口をひねると水道からは水が出る。 3種の神器「テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」が揃わない家庭が未だたくさんある国から来たヘルパーさんたちは、何を感じ、何を思っているのか。
彼女たちの「今」をインタビューしました。

ヘルパーさんインタビュー フィリピン人 Sさん

日本人として日本で生まれ、日本で育った私たち。当たり前のように各家庭に電気が通り、蛇口をひねると水道からは水が出る。
3種の神器「テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」が揃わない家庭が未だたくさんある国から来たヘルパーさんたちは、何を感じ、何を思っているのか。彼女たちの「今」をインタビューしました。

本日は■私のまわりのヘルパーさん■の受動態エピソードでお馴染みのSさん(仮名)にお話を伺いたいと思います。真面目で口数の少ない方だと雇用主さんからお伺いしております。どこまで聞き出せるのか少し心配ですが…。
まずはご自身のことについてお聞かせください。

&H運営(以下&H):ご兄弟は何人いらっしゃいますか?

ヘルパーSさん(以下S):5人きょうだいの4番目で上には兄が、下には妹がいます。

&H:………。
あ、質問したことにだけ答えるスタイルなんですね。今までインタビューしたヘルパーさんは割と「もういいですよ」っていうぐらい自分からお話してくださっていたので、ちょっと面食らってしまいました。早速受動態の片鱗がうかがえて感動しています!
ところで、シンガポールに来ることはご自分で決められたのですか?

S:そうです。自分でマニラのエージェンシーにアプライしました。シンガポールに来る前も妹の学費を稼ぐために働いていたのですが、母に「妹をカレッジに行かせてやってくれ」と頼まれてシンガポールに来ることを決めたんです。

&H:へぇー。お兄さん方ではなく、Sさんが妹さんの学費を稼ぐんですね。

S:そうです。兄たちはそれぞれ家庭を持っていますので私が稼がなければいけないんです。

&H:あ、そういう割り切り方なんですね。妹さんは今何をされているんですか?ヘルパーさん?

S:いえ、今23歳で、去年学校を卒業したところなのでまだヘルパーとしては働けません。まだ若いので外国に行くのは早いです。外国に行くにはもっと経験を積まなければ!

&H:そうなんですね。ヘルパーとして働く前はどんなお仕事をされていたんですか?

S:学校を出たあと、レストランや工場で働いていました。工場では品質管理を担当していました。

&H:ヘルパーのお仕事と今までやってこられたお仕事、どちらの方がお好きですか?

S:ヘルパーのお仕事です。と言っても仕事内容ではなく福利厚生が充実していますから。
工場の時は光熱費・食費などは自分持ちでしたが、ヘルパーはすべて雇用主が負担してくれます。

&H:なるほど。お給料がそのまま自分のものになるということですね。

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