
産褥アマ(産褥ナニー)さんについて(前半)
日本から遠く離れたシンガポールでの出産。必ずしも両親をはじめ家族が手伝いにシンガポールに来てくれるとは限りません。
出産後3日で退院することが多いシンガポールの病院。中には1日で退院される方もいらっしゃいます。ご存知の通り、出産は母体に大きな負担がかかります。そして赤ちゃんは夜中も頻繁に起きるので産後の母親はぐっすり眠ることができません。さらに上にお子さんがいる方は、家事に加えて上のお子さんのお世話も必要。旦那様が近隣諸国へ出張となると母親一人への負担は計り知れません。
シンガポールではそんなご家族のために「産褥アマさん・産褥ナニーさん・コンファインメントナニー(Confinement Nanny)」などと呼ばれる人たちがいます。産後の母子のお世話をしてくれる専門家で、基本的に約1ヶ月ほど働いてくれます。
今回は産褥アマさんを雇われた方、雇用を検討される方にお集まりいただき、お話をお伺いしました。これからお子様をご出産される方の参考になれば幸いです。
ご参加いただいた方のプロフィール
Aさん 雇用経験あり:お子様1人(1歳)
Bさん 雇用経験あり:お子様3人(6歳、4歳、2歳)
Cさん 雇用待ち:お子様2人(2歳、第2子妊娠中)
Dさん 雇用検討中:お子様2人(3歳、第2子妊娠中)
Q. 本日は産褥アマさんを雇用された方、雇用を検討されている方にお集まりいただきました。
ご出産される方の中にはご両親などご家族に来ていただく、住み込みヘルパーさんを雇うなど様々な選択肢があります。
産褥アマさん(産褥ナニーさん・コンファインメントナニー)の雇用を検討された理由をお聞かせください。
Aさん: 両親は英語が苦手なので両親に長期にわたりシンガポールに来てもらうというのは難しいと考えていました。第1子の妊娠・出産を迎えた当時、まだ会社員として働いており、産休と育休を取って職場復帰をしました。シンガポールでは外国人の法定産休は3ヶ月です。短いですよね。
予定日の1週間前より産休に入りました。復職のこと考えて住み込みヘルパーさんの雇用を視野に入れていましたが、住み込みで人を雇用したことがなかったので、まずは産褥アマさんで外国人と一緒に暮らす経験をしようと考えました。
また初めての出産だったので「赤ちゃんのプロを雇いたい」という気持ちもありましたね。
Cさん:我が家の両親も英語に対して苦手意識があります。上の子のお世話をしてもらうにも買い物に行ってもらうにしても英語が多少なりともできないと困ることがあります。両親がシンガポールでの環境に萎縮してしまいお願いするのは難しいと思い、もうすぐ生まれてくる第2子出産時は産褥アマさんを雇うことにしました。
Dさん:母は英語を話せませんでしたが、第1子を出産した時に母に3週間ほど来てもらいました。またタイミング良く主人が3ヶ月ほどお休みが取れたので、主人もサポートしてくれていました。
実はその後、子どもが3ヶ月の頃に友人の紹介で住み込みヘルパーさんを雇ったことがあるんです。サポートする人手が多かったことや、子どもがあまり手がかからなかったこと、彼女と気が合わないと色々なことが重なり、雇用してから3ヶ月で解雇に至りました。
その経験から他人が家にいることに抵抗があり、第2子出産の際に産褥アマさんを雇うかどうかも決断できていません。ただ第1子の時のように主人が休みを取ることができないこと、また上の子がいることも考えるとどうしたらいいのか悩ましいところです。
Bさん:我が家は第2子出産時に産褥アマさんを雇用しました。住み込みのヘルパーさんを既に雇用していたので、住み込みヘルパーさんもいつつ、母親も数週間シンガポールに来星し、産褥アマさんも雇うという体制でした。上の子がまだ1歳だったこともあり大人の手があって助かりました。
Q. 皆さんはどのように産褥アマさん(産褥ナニーさん・コンファインメントナニー)やエージェンシーの情報を集めたのですか?
Aさん:インターネットで「Confinment nanny English」と検索して調べました。その中からConfinement Angelsという会社を利用することにしました。産褥アマさんは中華系マレーシア人です。当時、妊娠7~8ヶ月だったのですがすでに予約が埋まっているようで、英語が話せる産褥アマさんはおらず中国語しか話せない人だけだと言われました。ところが登録の手違いだったのか実際来てみたら彼女は英語が話せたのでラッキーでした。
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