• HOME
  • 記事
  • 基本情報
  • 新型コロナウイルス影響下でのヘルパーさんとの過ごし方 有識者アドバイス 2

新型コロナウイルス影響下でのヘルパーさんとの過ごし方 有識者アドバイス 2

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響から、数週間前よりヘルパーさんは休日を自宅で過ごすようMOM(Ministry of Manpower)から要請を受けています。
またCircuit Breakerによりリモートワーク、ホームラーニングに切り替わり、ヘルパーと雇用主家族が共に自宅で過ごす時間が増えました。
これまでに誰も経験したことのない生活に、ヘルパーも雇用主もお互いに不安やストレスをに感じることが増えるのではないでしょうか?
そこで&Hは、エージェンシーやヘルパー向けの教室を開催されている方など有識者の皆様にご協力いただき、ヘルパーさんと共にこの苦難を乗り越えるための暮らしのアドバイスや過ごし方に関するアイディアを伺いました。

第2回目は、ヘルパーさん向けのオンライン動画トレーニングStep Upの創設者Tracyさんです。
ぜひ参考になさってください。

ヘルパーさんの休日の過ごし方についてアドバイスをください。

FDW(ヘルパーさん)が自分の部屋を持っている場合は、雇用主はFDWに自分の部屋で休むように伝えてください。もしFDWが自分の部屋を持っていない場合は雇用主は一時的に部屋を区切るなどして彼女たちができる限り快適に過ごすことができるようなスペースを設けるのはいかがでしょうか。また彼女たちが休んでいる時間を妨げないように子どもたちにしっかりと伝えてください。

FDWは休日もしくは平日に必要な物を買いに出かけることは可能です。しかし外出時はソーシャルディスタンスを守り、手洗いといった衛生管理を行い、用事が終わったらまっすぐ自宅に戻ることを再度伝えて下さい。

雇用主は発言と行動に一貫性を持ってください。4月7日のサーキットブレーカーが始まる以前の話ですが、FDWの中には彼女たちに休日を家で休むように伝える一方で、雇用主が週末にショッピングモールなど混雑しているところに出かけていることに矛盾を感じているFDWもいました。我々が手本になるような行動をする必要があります。

休日を自宅で過ごすFDWにおすすめのアクティビティはありますか?

YouTubeを観たり、Step Upなどオンライン学習をする、身体を動かしたり、外の空気を吸うために少し自宅の周りを歩くことをおすすめします。

FDWの宗教は何ですか?教会の中には日曜日のミサを開催しているところ、またオンラインプログラムを実施しているモスクもあります。
またシンガポール政府が情報発信している直近2週間に開催されるモスクでのオンラインプログラムはこちらです。

この困難を共に乗り越えるために雇用主とFDWにアドバイスをください。 

サーキットブレーカー後の約1ヶ月、学校や多くの職場が閉鎖し、多くの家族が自宅で過ごすことになります。これに伴い、FDWの仕事が増えますから、雇用主はこの期間のFDWの仕事量を見直してみるのはいかがでしょう。そして必要に応じて変更し、その変更点についてFDWと相談してみてください。

また、雇用主や子どもたちが掃除や食器洗いなど簡単な家事を手伝うことはできますか?子どもたちが自宅でお絵かきや水遊びなどのアクティビティをする機会が増えます。アクティビティを終えたら子どもたち自ら片付けをすること促すこともできます。そうすることが子どもたちに責任感について教える良い機会にもなります。

雇用主はCovid-19に関するMOMからのニュースやアドバイザリーを直ちにFDWに共有してください。彼女たちの自国はシンガポールよりも状況が悪く、家族からの情報共有も滞りがちになっているので、ストレスを強く感じてるFDWもいるでしょう。
また、たくさんのネガティブなニュースやSNSもストレスを一層増加させる要因になっています。このCovid-19の感染状況が落ち着く兆しが見えた際にはFDWにもぜひ情報共有してください。

FDW、雇用主ともにこの不確実な状況の下、雇用や経済的な問題に加え、リモートワークでの緊張感など、双方にとって非常にストレスが多い生活を送ることになります。子どもがいる働く親の中には自分の仕事と家庭学習のサポートの両立に頭を悩ませている人も少なくありません。どうか今は非常に困難な期間であることをどうか忘れないでください。

【2020年4月7日時点のアドバイスです】

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。