• さよならヘルパーさん
  • 出会いもあれば別れもある。 あなたはどんな時に解雇を考えますか? 契約満了・ヘルパーさんが突然帰りたいと言い出した・重要なハウスルールを破った… このコーナーではさまざまな別れのドラマをご紹介します。

さよならヘルパーさん CASE2【前半】

出会いもあれば別れもある。
あなたはどんな時に解雇を考えますか?
契約満了・ヘルパーさんが突然帰りたいと言い出した・重要なハウスルールを破った…
このコーナーではさまざまな別れのドラマをご紹介します。

CASE2【前半】フィリピン人ヘルパーさん 雇用期間:2週間

前のヘルパーさんとお別れすることを決めてからすぐにエージェンシー巡りを開始した。日曜日にFar East Shopping Centreを訪れるのはもちろんのこと、ポータルサイトやFacebookの掲示板を毎日チェックしたり、条件に合うヘルパーさんを抱えるエージェンシーに片っ端から連絡するなど精力的に動いた。目標は2週間以内で良い出会いを掴むこと。最初の日曜日、事前に予約してあった4つのエージェンシーをハシゴして20名以上の面接をこなしたが、残念ながら良い出会いには恵まれず。それもそのはず。我が家には3人の幼児がいるのだから。誰もが怯む環境だからこそ「平日のお昼は上の二人は学校に行っているから…」とか「書斎は掃除しなくて良いから…」「うちはラッキープラザの近くにあって…」となんとか気持ちを留めてもらう努力をするものの経験値の高いヘルパーさんはことごとく避けようとする。

そんな攻防を繰り返しつつ初の日曜日は成果なく幕を閉じた。

私の条件は非常にシンプル。既婚者で自分の子どもが2人以上いて、契約を最低1回以上更新したことがある37歳〜45歳で落ち着いている人。小さい子どもの面倒を難なく見られる。そして料理好き。

そうこうしていると今の雇用主が日本人という、とても物腰の柔らかいヘルパーさんに出会った。和食も得意でインターナショナルスクールに通う2人の子ども送迎もしているそうだ。どこのインターか聞いてみたらなんと我が家の子どもたちが通うインターと同じではないか!渡りに船!「ぜひ我が家へ!!」とオファーしてみると彼女も「ぜひぜひ!」とかなりの好感触。二人で散々盛り上がって私はルンルン気分で帰路についた。すぐにエージェントに連絡したものの「彼女は明日も面接を3件控えており、更に既に何人か彼女を気に入っている人がいる。彼女にも選ぶ権利がある。明日の夜までに決めると言っているのでもう1日待って欲しい」とのこと。あの二人で盛り上がった時間はなんだったのか。これまでの経験上、我が家が選ばれる確率は皆無。戦わずして敗北するのは私の生き様じゃないけど、こっちも余裕がない。ここは引くしかないと辞退した。意気消沈。

翌日、彼女の雇用主は知人だったことが判明した。その知人は次の雇用主を積極的に探す手伝いをしており、5名ほど紹介してその内3人が彼女の雇用を希望しているとのこと。そこまで引く手数多だったとは!で、結局彼女はどんな条件で絞ったんだろう。

他にもFacebookで見かけた日本人の家庭で非常に高い評価を得ている”ファビュラス”なヘルパーさんにも会ってみたけれど、先方の条件が厳しすぎて脱落。彼女は会うなり突然自分の要求を提示してきた。毎晩9時以降に仕事を終えたら外出したいという上に、毎年末に飛行機代を支給してもらった上での有給休暇を2週間欲しいとのこと。パフォーマンス次第で契約更新後から可能だと答え、いろいろな話を10分ほどして最後に質問があればと聞いたら「門限はありますか」と来た。10時ですと答えた途端態度が豹変。門限があるのが許せなかったようだ。

そんなこんなで3回目の日曜日を迎えた。

「さよならヘルパーさん」のはずが、なぜかそもそもの「出会い」に至るまでに一苦労!ようやくこの3回目の日曜日にこの人なら良いかなと思えるヘルパーさんに出会うことができた。生理的にちょっと合わないかもしれないという懸念(ぶっちゃけ顔が好みじゃない)はあったが、既婚者で子ども3人がいて、今の雇用主が最初の雇用主で8年連続勤務。雇用主の子どもたちが成長したことで契約満了に伴う転職。軽快な身のこなし、落ち着いた38歳。2週間後には我が家に来られるというので日程を調整。一方の今、我が家にいるヘルパーさんには彼女が来るその前日に伝えて荷物をまとめてもらい彼女指定のエージェンシーへお届けしてお別れ。その日は大掃除をし、新しいシーツやタオル類を配置、新しいヘルパーさんが気持ちよくスタートできるように支度をした。

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