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雇用主を90回以上刺して殺害したヘルパー(メイド)、「兄に何度もレイプされていた」と証言 Maid who stabbed employer more than 90 times says she had been repeatedly raped by her older brother

雇用主を90回以上刺して殺害したインドネシア人のヘルパー(メイド)Daryati氏が、10代の頃に兄に何度もレイプされていたことを最高裁で証言した。

彼女は、性的虐待に対する気持ちを紛らわせるために寝室の壁を殴っていたと証言。現在もこの後遺症に苦しんでおり、刑務所で精神科治療を受けているという。

実際の年齢よりも2歳年若かったDaryati氏による殺人事件の裁判が再開され、彼女は初めて証言台に立った。Daryati氏は当初、2016年6月7日に雇用主のマダムSeow Kim Choo氏(59)を何度も斬りつけ殺傷した罪で、刑法300条 (a) に基づく殺人罪で強制死刑を求刑されていた。

今年4月、17日間の公判を経て、検察は刑法300条(c) に基いた無期懲役または死刑を伴う殺人罪に容疑を縮小したが、死刑執行はしていない。

Daryati氏は減刑された罪を認め、裁判中に提出された証拠に基づいて有罪判決が下されたが、先月、彼女の精神医学的な証拠によって減刑を要求、有罪答弁を撤回したことで、有罪判決は棄却された。

Daryati氏は連絡が取れない家族のことを心配していたため、仕事を始めた2016年4月から2ヶ月も経たないうちに家に帰りたくなった。ところがSeow氏が帰国を許さなかったため、「強い憤り」を感じていたという。とはいえ彼女はナイフでSeow氏を脅してパスポートを返してもらおうとしたただけで、殺すつもりはなかったと証言している。

「仮に私が彼女を殺す意図があったとしたら、何度も刺す必要はなく、心臓の部分を1、2回刺すだけで十分だったはずです。そんなに多くの傷を負わせる必要はなかったはずです。」とDaryati氏は通訳を通してこう語った。

また、Daryati氏は、これまでに2人の女性と恋愛関係にあったことも明かした。彼女の最後の恋人はインドネシアの職業訓練所で知り合った女性で、Daryati氏が渡星する少し前に香港で働くために旅立った。Daryati氏は、家族を養うために両親に頼まれて海外で働いており、自分の意思ではなかったと語っている。

Daryati氏によると、Seow氏と夫のOng Thiam Soon(57)は、彼女に十分な食事と休息を与えており、不当な扱いは一切していないという。

ところが、Daryati氏は祖国の家族や恋人のIndah氏と連絡を取るための携帯電話も、娯楽のためのテレビやラジオも持っておらず、休日もなく、犬の散歩のための外出以外は許されていなかった。働き始めて数週間経った頃、彼女は母親と電話で10分ほど話したが、恋人とは話せなかった。その後も2回ほど家族に電話をかけたが通じなかったという。その度にSeow氏に帰国したいと懇願したが認められることはなかった。

Daryati氏は仕事を始めたばかりであること、そして家族のことを心配していたことを認めた上で、「私はシンガポールで働きたいとは思っていませんでした」と強調した。

彼女の弁護士、Mohamed Muzammil Mohamed氏は彼女の日記に書かれていた「自分の計画を早く実行することを決意した」という箇所について説明するように求めた。5月12日の日記にはこう書かれていた「命がかかっていても勇気を出さないといけない。 私は、あらゆるリスクや結末に直面する準備ができている。雇用主の家族が私のターゲット。死ね!!!」

Daryati氏は、計画を実行するためには、死をも厭わない覚悟があると述べた。

 【これは元記事を抄訳したものです】 
https://stomp.straitstimes.com/singapore-seen/maid-who-stabbed-employer-more-than-90-times-says-she-had-been-repeatedly-raped-by#xtor=CS2-11

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