
コロナ禍におけるヘルパー(メイド)採用に関するインタビュー 第1回
新型コロナウイルスの影響を受け、シンガポールのヘルパー(メイド)の雇用環境に日々変化が起きています。
フルタイムの共働きだからこそヘルパーが必要。赤ちゃんが産まれたけど、両親の助けを得ることが難しい。産褥アマさんが見つからないからヘルパーを雇用したい。サーキットブレーカー(外出自粛期間)中に子育てと家事の限界を感じてヘルパーを雇用したくなった、あるいは一緒にいる時間が増えたせいで今のヘルパーに対する不満が募り新しい人を迎えたい….など、様々な理由によりヘルパーを雇用したい人がたくさんいらっしゃいます。
しかし、シンガポール政府はシンガポール市民のヘルパー雇用を優先していたため、外国人雇用主に対してはしばらくの間、特別な理由がない限り雇用申請の承認が下りませんでした。
それが最近になり状況が変わり、承認が下り始めた模様です。
そこでシンガポール政府より雇用の承認を受けた方々にご協力いただき、お話をお伺いしました。
家族構成や保有ビザについてお伺いさせてください。
家族構成は、私、主人、10歳、8歳、6歳、3歳になる4人の子どもです。主人はEP(Employment Pass)、私はDP(Dependant’s Pass)です。当時ヘルパーさんを探しながら仕事も探しており、現在はDP保有者が働くために必要なLOC(Letter of Consent)を勤務先より取得し、働き始めたところです。
これまでヘルパー(メイド)さんを雇用されたことはありますか?
初めての雇用です。シンガポールに来星して間もないのですが、4人の子どもがいることと働きたかったため、早々にヘルパーさんの雇用を考えていました。
いつごろからヘルパー(メイド)さんを探し始めましたか?
2020年3月ごろから探し始めました。当時はまだEPホルダーはヘルパーさんの雇用が難しいという話を耳にすることはなく、エージェンシーも普通に対応してくれました。
Best Maid、Net Maidといったウェブサイトで我が家の雇用条件に合う人を探し、該当する人がいれば、そのエージェンシーに問い合わせるという手順で探しました。
ヘルパー(メイド)さんの雇用条件を教えてください。
まず4人の子どもの面倒をみてくれる人が第一条件です。4人とも学校に通っているので日中は不在なのですが「4人を面倒みる自信がありません。」と断られたことが幾度もありました。特に若い候補者ほど懸念している印象がありました。ヘルパーさんを探す中で、ある程度経験がある方でヘルパーさん自身にお子さんがいらっしゃる方のほうが我が家と相性が良いことがわかってきました。
また主人がインド人であることも考慮して、できればインド人のヘルパー候補者が良いと思っていました。可能であればインド料理を作って欲しいと思っていました。しかし実際はインド人のヘルパー候補者にはベジタリアンの方も多く、簡単には見つかりませんでした。
もう一つの雇用条件は給与です。できればコストを抑えたいと思っており、月給550ドル前後が理想でした。
初めて雇用の申請したのはいつごろでしょうか?
先ほどお伝えした条件の通りインド人ヘルパーさんを第一優先に探していましたが、良い方に出会えずにいました。そんな中、あるミャンマー人の候補者と面接をしたところ印象が良かったので雇用を決め、4月中旬頃にMOM(Ministry of Monpower:労働省)に雇用申請をしました。しかし承認は下りず、エージェンシーよりアピールレターを出すように言われました。最終的にアピールレターは全部で5回提出し、そのうち3回はエージェンシー経由で、残り2回は主人が自分でオンライン経由で提出しました。
エージェンシーもなぜリジェクト(却下)されるのかわからなかったため、MOMへ連絡して確認してくれました。しかし明確な答えは得られず時間だけが経ち、ミャンマー人の方も働き口が必要だったため、彼女の雇用を諦めざるを得ませんでした。エージェンシーはアピールレターが通らなかったことを申し訳なく感じていたようで、エージェンシーとの契約書には150ドルの手数料を支払うと書いてありましたが、手数料を全額返金してくれました。
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