
実録!シンガポール再入国時の隔離措置 / SHN(Stay Home Notice)の実態 (後半)
経験した人の少ない政府指定施設でのSHN。
ホテルの様子は?ご飯は?幼い子どもを連れた家族でのSHNはどうなるの?
2020年9月初旬に6歳と3歳の二人の幼児を連れて一時帰国からシンガポールに戻ってきたEPホルダーであるYさんがSHN前に疑問に思っていたことを「&H」に赤裸々に語ってくださったお話をYさん目線でまとめました。ぜひお役立てください。
日本でのPCR検査とシンガポールでのSwab Testの違いやSHN中のホテルでの様子。そんな中で子どもが大怪我!一歩も外には出さないぞ!という固い意志を前面に出してくるホテルから病院には行けるのか?ヘルパー(住み込みのメイド・お手伝いさん)をホテルに呼び寄せることは可能なのか?実録です。
【前半はこちら】
息子2人と私とのSHN生活がついに始まった。
息子たちは部屋の中であろうが関係ない。少しの段差を見つければ、よじ登っては飛び降り、ベッドとベッドの間をジャンプで渡っていた。
私は毎日叱り疲れるほど叱っていたが、そんな言葉で反省するのはほんの一瞬で、次の瞬間には6歳と3歳の息子はまた飛び跳ねていた。
そんな日が続き、この先更に何日もこの生活が続くことに不安を募らせていた矢先に事件は起こった。
ベッドを行き来していた6歳の長男の後追って3歳の次男が同じように飛び越えようとし、足を滑らせてベッドから落ちたのだ。
その際、次男はベッドの木の部分に額をぶつけ、パックリと切ってしまった。あまりの流血と腫れに動揺した私はフロントに電話をかけた。
フロントの回答は「SHN中なので外に出ることはできません。救急車であれば病院に行くことは可能です。呼びますか?」というものだった。
私には救急車を呼ぶというのは生死に関わるような症状の時という印象が強くすり込まれており、吐いたり失神したりもしていない次男は救急車を呼ぶほどでもない、というのが私の判断だった。なので、フロントの提案してきた救急車案には「様子を見ます」と答え、代わりにアイスパックを持ってきてもらった。ほどなくして出血はおさまったが、傷口はパックリと開いたままだった。
そして翌日、次男はまた違うところに怪我を負った。
私は男の子だから仕方がないのか、とも思いながら、しかしこの環境で残りの9日間を過ごすことにとてつもない不安を覚えた。もう限界だ。私はせめて兄弟二人を別々の部屋に分けることができたら少しはこの状況が改善されるのではないかと思い、フロントにコネクティングルームもしくはスイートルームに変更してもらえないかと相談してみた。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。