25歳のFDW*が104歳の男性とベッドを共有することを強要され、ストレスで体調を崩す Maid in S’pore, 25, allegedly forced to share bed with 104-year-old man, breaks down from stress

25歳のミャンマー人Foreign Domestic Worker（以下ヘルパー）は、104歳の高齢男性と92歳の妻を介護しており、彼女は高齢男性とベッドを共有させられ、夜間30分おきに起きなければならなかったと主張している。
Wanbao*によると、彼女は老夫婦の世話をするために夜間30分毎に起きて男性のトイレの手伝いをしていたという。この老夫婦のために働くことでストレスを抱えていた彼女は11月初旬、雇用主である92歳の妻を散歩に連れ出していた際に倒れてしまった。同老夫婦の65歳の息子によると、彼女は泣き出し、家に帰るのを拒否したという。
家族は、彼女が自分自身を傷つけるのではないかと危惧し警察に通報した。MOMは現在状況を調査中だと報じている。

雇用主の孫による叱責が彼女に大きなストレスを与えていた

Wanbaoによると、2019年12月から老夫婦のために働いていたヘルパー（メイド）が働き始めてから数ヶ月後に高齢男性が入院したという。
退院後、高齢男性がベッドから落ちたり、転んでしまうことを心配して、家族が高齢男性と同じベッドで寝るようにヘルパー（メイド）に強要、その方が「介護がしやすくなる」とした。

「反対したけれど、断ることはできないと言われた」

高齢男性がエクササイズを嫌がったり、食べるのが遅かったり、トイレのトラブルが起きたりする度に、33歳の彼の孫が彼女を叱りつけ、大きなストレスを与えていた。
さらに彼女は以前、耳からの出血と高熱を患った際に病院に行かせてもらえず、給料ももらえなくなったことがある、とWanbaoに語った。

家族がヘルパーの虐待を否定

Wanbaoによると、104歳の高齢男性は30分ごとではなく2時間ごとにトイレを訪れており、ベッドを一緒に使うことを決める前にヘルパーの同意を得ていたとのこと。同高齢男性の65歳の息子は、老夫婦の世話をしていた孫が忍耐力を失い、ヘルパー（メイド）に対して厳しい口調で話したかもしれないが、孫が抱えていたストレスに加え、ヘルパーとの言語の壁も起因したと主張、孫は「間違いなくメイドを非難しているわけではない」と強調した。
ヘルパー（メイド）が治療を受けることができなかったと主張している件について、同高齢男性の65歳の息子は、ヘルパー（メイド）は、病気であることを雇用主とその家族に知らせていなかったと述べた。
また同氏は「今年はCovid-19のパンデミックのせいで、もし彼女が熱を出したら、私たちも怖くなるでしょう。そんな状況で彼女が医者にかかるのを阻止するわけがない」と語った。また、ヘルパー（メイド）の給料については前以て月々の支払いを一括で支払うことで合意していたという。

エージェンシーがヘルパー（メイド）に対する虐待を告発した

ヘルパー（メイド）が11月に倒れた）後、彼女はエージェンシーに返されそしてその2日後に高齢男性の妻がエージェンシーからの電話を受けた。
同高齢男性の65歳の息子が中国の日刊紙「中国日報」に語ったところによると、エージェンシーの女性職員がヘルパー（メイド）に対する虐待を法律問題にすると主張したという。一方で、ヘルパー（メイド）の雇用主であった同氏の母親は、これにより大きなストレスを受け、呼吸困難により病院に入院することになった。
同日刊紙から連絡を受けたエージェンシーは、既に電話と対面で高齢女性に謝罪したと語った。一方で雇用主の家族も孫のヘルパーに対する態度について謝罪したという。ヘルパー（メイド）の利益を守ろうと過度に熱心になりすぎてしまったエージェンシー職員も懲戒処分を受け、後にカウンセリングを受けたという。

MOMによる調査が進行中であることを挙げ、エージェンシーはこれ以上のコメントを辞退した。

* FDW：Foreign Domestic Worker の略　ヘルパー、メイド
** シンガポールプレスホールディングスが発行するシンガポールの中国系新聞

【これは元記事を抄訳したものです】
https://mothership.sg/2020/12/maid-share-bed-104-year-old-man/?fbclid=IwAR1cNV7WsOnhe9TR9zn-CuXwZlBQp0sPAIfUqdjyE6zCMN2q4DVLhHNkgWk