
お悩みQ&A File9 夕方の休憩【A】
悩みも解決方法も人ぞれぞれ。みなさまだったらどうするか想像しながらお読みください!
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【私のAnswer】
直球!
独りで悶々と悩んだものの、特に最善策を思いつくことなく突然機会が訪れた。
翌週だったか翌日だったか、また彼女が7時頃に自室にこもり携帯電話でおしゃべりしているのに気がついた私は既に子どもたちの喧嘩の仲裁やらなんやらでストレスがピークに達しており、勢いに任せて彼女の部屋に乗り込んでしまった。そして「ちょっといい?今、体調悪いわけじゃないなら出てきて手伝ってほしいんだけど。今、我が家が一番忙しい時間なのはわかるよね?1時間後の8時にはみんな就寝するから休憩はあとで取れるんだし。朝と夜は我が家のピーク時間だから今後もこの時間帯は手伝って欲しい!」と思いの丈をブチまけてしまった。
母国語で通話中だった彼女は電話の相手におそらく「またあとでかけるね」というようなことを伝えてイヤフォンを外し、自室を後にして末っ子が散らかしたおもちゃを渋々片付け始めた。
この一件から私が抱えていたもやもやが晴れた。躊躇せずストレートに伝えてよかった!
ところがその3ヶ月後…彼女は、再び忙しい時間帯に自室で休憩することが多くなった。最初は今日だけかなと思って見逃していたが、どんどんエスカレート。ついに当たり前のようにほぼ毎日一番忙しい7時過ぎにおよそ30分〜1時間程度の休憩を取るようになった。ある日、いつもの兄弟喧嘩で大騒ぎに、なかなか終わらない雑務に相まって私のイライラがマックスに。私は前回と同じように彼女の部屋に赴き、「前にこの忙しい時間帯は手伝って欲しいって言ったよね?なんで部屋にいるの?」と問いかけた。彼女は「たった1分でも水飲み休憩するのもいけないんですか?それに私、部屋にいても子どもが呼べばすぐに出られるようにアンテナを立てているんで!」と語気強めで返してきたが、そういう問題ではない!しかも私だってどれくらいあなたが部屋にこもっているかちゃんと見てから発言しているわけで1分程度のひとやすみに小言をいっているのではない…と正直むっとした。とはいえ冷静になって考えてみると彼女にも事情があるのかも?と自分自身に言い聞かせた。翌日改めて「もしどうしてもこの時間にフィリピンに残してきた子どもたちと話したい、ちょうど7時頃に小腹が空くから何か食べたい、最近体調が優れない、夕方の業務が多過ぎて大変すぎる…などという私の知らない事情があるなら聞かせて欲しい。一緒に解決するから」と申し出た。
彼女の答えは「別に(Nothing)」
その日の午後、トイレの掃除が甘いと感じたのでどうやって掃除しているのか問いただしている際に彼女は突然感情を爆発させた。「はー!もう辞めます!もう話したくない!!!」と言って部屋に行ってしまった。
その夜、アクシデントで彼女が子どもの頬をおもちゃで刺してしまった際に謝らなかったことを指摘、「故意でないのはわかってる、でもこういう時は謝ってほしい。子どもにもそのように指導しているし」というとまたもや彼女は大爆発「もう辞めます!今すぐ辞めます!!」と豪語し、ダイニングテーブルに座っていた主人に対し突然「すみません、ちょっといいですか!私はここの子どもたちもあなたも好きです、でもこの人だけは許せません。態度が酷すぎる。私のやることが全て気に入らないんです。もう限界です!」とだけ言い残し、扉を乱暴に閉めてまた部屋に入ってしまった。もちろん放置するわけにもいかず、私は追いかけ、会話を始めておいて一方的に立ち去るのは失礼だから話しましょう、と懸命に諭した。
どうにか冷静さを取り戻してもらい、主人を含め対話を重ねた結果、今後は業務が終わっていれば夕方でも自由に休憩してOK、もし具体的なヘルプが必要な時は逐一依頼することで決着がついた。
そもそも主人は以前、「やって欲しいことがあるなら具体的に言ってお願いすればいいんじゃないの」と言っていたこともあり、具体性を欠いた指示は(特に外国人のヘルパーさんにとっては)漠然とし過ぎており、理解が難しいのではないかということだった。日本人特有(と言って良いのかわからないが)「心遣い」や「おもいやり」といった類いのものは特殊な感覚かもしれないとわかっていたはずなのに、働き始めて1年が経とうとしていたヘルパーさんに対し、家族の一員というか子どもたちにとってお姉さんのような存在でいて欲しいという私の期待も勝手に膨らんでいたのかもしれない。
私も気持ちを改める良いきっかけになった。
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