
虐待発見のためにヘルパー(メイド)の6ヶ月ごとの健康診断を強化 Enhancements to Six-Monthly Medical Examination for Migrant Domestic Workers to help detect abuse
労働省(Ministry of Manpower:MOM)は、2021年7月22日に外国人移民労働者(MDWs:ヘルパー)への支援とその福利厚生を強化するための新たな取り組みを発表しました。この取り組みの一環として2021年8月29日より6ヶ月ごとの健康診断(6ME)を強化し、虐待の発見に繋げます。
現在、6ヶ月ごとの検診(6ME)では、妊娠や感染症の検査が行われています*。保健省(Ministry of Health: MOH)、College of Family Physicians Singapore (CFPS)、Singapore Medical Association (SMA)の医療従事者、および雇用者や雇用機関との協議の結果、同検診を介し虐待の兆候が発見できるよう、以下のように取り組みが強化されます:
a.MDWsのボディマス・インデックス(BMI)の記録
MDWsの体重と身長を記録し、BMIを算出します。これによりMDWsの過去のBMI記録との比較が可能となり、医師が大幅な体重減少などの兆候を把握しやすくなります。
b.不可解な傷や原因不明の傷がないかを確認
MOMとMOHが医師に対して診察時に注意すべき点、心配な兆候を発見した場合に取るべきフォローアップ措置などについてガイドラインを提示しています。
c.雇用主のいない診療所での検診実施
MDWsが助けを必要としているときに安心して話せる環境を提供するため、検診は雇用主やエージェントの立ち会いなしで行われます。また、在宅での検診は2021年8月29日から認められなくなります。
d.すべての検診結果をMOMへ提出することを義務化
病院は検査結果にかかわらず、すべての検査結果をMOMに提出する必要があります。
雇用主は、検診に関する詳細情報をMOMのウェブサイトで確認することができます。
*注釈
6ヶ月検診では、妊娠、梅毒、HIV(2年ごと)、結核(勤務2年目終了時)の検査を行います。
(MOMホームページより&H 抄訳)
出典:
https://www.mom.gov.sg/newsroom/press-releases/2021/0805-enhancements-to-6me-for-mdws
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