• まさかこんなことになるとは…
  • 今のヘルパーさんに不満があるわけではないけれど、子どもの成長に伴いヘルパーさんに求めるものも変わってきた我が家。 彼女には新しい雇用主を見つけてもらって、我が家は新しいヘルパーさんに来てもらった方がお互いにハッピーなのでは?と思いリリースすることに決めた矢先、コロナが大流行… コロナの影響はヘルパー雇用にどれぐらい影響があるのか、希望するスキルを持ったヘルパーさんに出会えるのか。コロナ禍におけるヘルパー交代の体験を綴った道のり(実録)です。

まさかこんなことになるとは…  第7話 ヘルパーKさん

このコロナ禍で新しいヘルパーさんは無事に来てくれるのか?!

第6話はこちら

初めてFBコミュニティに投稿してから1ヶ月ほど経ってもなおメッセージを頂くのでインタビューは続けていましたが、当然のようにその数は減ってきており、私自身もそろそろ日曜日のカフェにも飽きてきていたこともありインタビューは「うまくいってない」状態でした

毎回15名位とメッセージのやりとりを行います。そこから条件が合い、日曜にインタビューに来れますという方がだいたい5名くらい。

そして、大体前日に再メッセージするとキャンセルが1~2件あります。

この日は前日の時点で1名キャンセル、当日の朝に1名キャンセル。当日の朝にキャンセルされた方は、「雇用主に突然働くことを依頼されて約束の時間に間に合わない」とのことでした。

しかしこの日、私の気持ちは明るかったのです。 
なぜなら期待のできそうなヘルパーさんに出会ったから。

彼女はメッセージのやり取りで、なんと「私は9時から授業があるので8時にお会いできませんか」とリクエストをしてきたのです。

私は「できます」と即答しました。

詳しく聞くと彼女はこれまでその授業に皆勤であること、そしてこの日が最終クラスとのことでした。

私は「8時から30分話しても、移動で9時には間に合わない可能性があるので事前に学校に事情を話して遅れる旨、許可をとってください」と彼女に伝え、8時にインタビューを行うことを約束しました。

たくさんのヘルパーさんに会いましたが、これまで自ら進んで学びを続ける人は一人もいませんでした。過去に我が家にいた2名のヘルパーさんには「学費を出すよ」と言って習い事を推奨したことがあるぐらい私自身、彼女たちの「学びたい」を支援したい気持ちが強いのです。

カフェは8時に開店。

はやる気持ちを抑えつつ、「早く行っても仕方がない」と自分に言い聞かせてOPENと同時にお店に入り、いつも通りオレンジジュースと炭酸水を購入し着席。

メッセージをすると「もう店の前にいます」とのこと。

ニコニコしながら登場した人は私がカフェへの道中、広場を歩いている時にベンチに座っていた彼女だ!と、すぐにわかりました。

技能実習生として日本で働いた経験のある彼女は、優しそうな眼差しで兄妹が日本で働いている話をしてくれ、日本が大好きですと言ってくれました。現在ローカルの方に雇用されて4年目、環境があまり良くないので今年こそは契約を延長しないと宣言したとのこと。

4階建てのお家を毎日ひとりで掃除し、食事も作り、子どもが居ない家庭なので友人が遊びにきたときは深夜までお手伝いし、翌朝は変わらず6時起き。時折発生するマダムのヒステリーは耐え難いとのこと。仕事なので何事もぬかりなくやりますが、自分を大事にしてくれる家族の元で働きたい。できれば子どものいる家庭で、子どもと接点を持ちたい。というのが彼女の希望でした。

私はどのインタビューでもするように、自分の家族紹介、家の場所、買い物は不便であること、朝から夜までのルーティンを説明し、「この人はええぞ…」と内心ニヤニヤしていました。同日の夕方、家を見に来ないかお誘いしたところ、学校が終わってから是非訪ねさせて欲しいとの回答だったので、後で会うことを決めてインタビューを終えました。

溢れる「やっと巡り会えた」感を抑え、興奮しながら帰宅したのは言うまでもありません。

夕方、彼女は約束の時間通りにやってきました。その日は現ヘルパーさんも家でゆっくりしていたので、彼女に「やっと私の求めていたヘルパーさんに出会えたかもしれない」という状況を説明し、おもてなしを依頼しました。

現ヘルパーさんから仕事の説明をしてもらったりや私と家族に関しての情報を伝えてもらう方が嘘偽りなかろうと思ったのです。

一通り家の中を説明してもらい、娘たちを紹介し、彼女の立ち振る舞いや娘への少し控えめだけど優しい対応を見て、心の中でガッツポーズを決めているのを悟られぬよう「今の雇用主さんに私を見つけた話をして、リリースペーパーにサインをもらってください」※と口頭で雇用を約束しました。

ついに見つけました! 
出会いました!!

その時になればすぐわかる。直感を信じてインタビューを続けてきてよかった!!!

本当に良かったと胸をなでおろした日曜日となりました。

第8話に続く

※MOMでトランスファーヘルパーさんを申請する際はリリースペーパーと呼ばれる旧雇用主からの「トランスファー日程が入った雇用主のサイン」が必要です。
これをもらわないと申請できないのですが、Covid-19の影響でヘルパーさん雇用の需要が高まっていることから雇用主は全くと言っていいほどヘルパーさんの転職に協力的ではありません。
実際私も現在我が家で働いているヘルパー・Eさんが新しい雇用主を見つけてきて転職を決めてはいても、6月までにサイン(リリース)しますとお約束したまま期日ギリギリまでサインはしていませんでした。

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