
まさかこんなことになるとは… 第8話 現雇用主と電話でお話
このコロナ禍で新しいヘルパーさんは無事に来てくれるのか?!
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彼女を雇用すると決め、現雇用主にリリースペーパーを書いてもらうようお願いしたのですが、2週間待ってもリリースペーパーがきません。
あちらの気持ちは察することができます。新しいヘルパーさん候補のKさんの現雇用主の方も私と同じように新しいヘルパーさんを見つけるのにご苦労されていることでしょう。
Kさんは「私を信じて待ってください」と言うのですが、彼女を信じることはできても、現雇用主がどう出るかは私が直接確認したいのです。
私はKさんの現雇用主と電話で話すことにしました。
建前としてはレピュテーションを取りに行く。しかし、リリースペーパーがいることを示唆するのが本来の目的。
せっつきたくなる気持ちを抑え、まずは色々と探りを入れるべく現雇用主の話を「聴くに徹する」と心に決めて「Kさんはあなたからみてどんな人柄ですか?」「嘘や盗みなど、これまでに気になった事は何ですか?」と、できるだけ沢山話してもらえるよう極力OPENな質問を心掛けました。
現雇用主は彼女について沢山教えてくれ、そのほとんどはKさんを絶賛する内容でした。
そして、Kさんについて話してくれているうちに彼女の本心がポロポロと溢れてきました。
「彼女にはもっと居てほしかった。でも彼女が去りたいと言うの。
その責任は… 私が悪いのよ。物の言い方が悪くて、2年前も辞めたいって言われて。今回も何度も引き止めたんだけどお給与を上げると言っても、彼女の意思が固くて…
あなたの家に行くことを彼女すごく喜んでるので私がサインすれば良いだけなの。それはわかってるので…。
5月XX日までにはサインをするわ。それがみんなにとって1番良いことだから。約束します」
と、ほぼ一方的にお話しくださり、結論を出してくださいました。
最終話に続く
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