• 世界のメイドさん事情
  • 「私はサウジアラビアで2年間働いていました。」 「香港で働いた後にシンガポールに来ました。」 メイドさんの面接時や雇用しているメイドさんからこんな話を聞くことがありますよね。 そこで&Hは、様々な国でのメイドさんの雇用事情についてお話をお伺いしました。
セブ島

&H / 駐妻café 特別企画「世界のメイドさん事情」Vol.1  フィリピン セブ島(後半)

「シンガポールでは働く前はフィリピンでメイドとして働いていました。」
「私はサウジアラビアで2年間働いていました。」
「香港で働いた後にシンガポールに来ました。」
メイドさんの面接時や雇用しているメイドさんからこんな話を聞くことがありますよね。

そこで&Hは、世界中の駐在妻を繋ぐ場を提供している駐妻caféの取材協力を得て、様々な国でのメイドさんの雇用事情についてお話をお伺いしました。

第1回は、フィリピンのセブ島で、通いと住み込みのメイドさんを雇用されたNさん。前半では、メイドさん雇用の経緯や探し方、雇用にかかる費用などをお聞きしました。

セブ島出身のメイドさんを雇用されている方もいない方も
セブ島に駐在に行かれるご予定がある方もない方も皆様ぜひご覧ください!

 

インタビュー対象者のご紹介
Nさん 
2014-2017年にフィリピン セブ島に在住。
半年間、通いのフィリピン人のメイドさんを雇用し、
その後1年間、住み込みのフィリピン人メイドさんを雇用。


Q. 住み込みのメイドさんを雇用する費用はどれくらいでしょうか?

2014年頃、周りの友人の多くは月5,000~6,000ペソ(約10,350円~約12,420円)だったと記憶しています。我が家のメイドさんもそれぐらいの賃金で雇用していました。 それから、クリスマスにはボーナスを支給することや、メイドさんたちの国民健康保険および社会保険への加入が義務づけられていました。

 通いのメイドさんも住み込みのメイドさんも雇用に対して税金を支払うことはありません。また当然ながらエージェンシーを通して雇用しない場合は、エージェンシーフィーも発生しません。


Q. 住み込みメイドさんはどのような雇用条件で働いているのでしょうか?

 月に1,2回の日曜日をお休みにし、年に1回の帰省を許可するというルールの家庭が多かったと思います。我が家は毎週土日をお休みにしていたため、彼女は週末に必ず帰省していました。

 メイドさんの定期的な健康診断は主人の会社が主導して行ってくれていました。また、あるフィリピン人の家庭では自宅の部屋の四隅に監視カメラを付けていると聞いたことがあります。しかし日本人家庭は監視カメラを付けることに抵抗を示す人が多かったように感じます。我が家も付けていませんでした。


Q. 食事や部屋などはどうしているのでしょうか?

 食事は一緒にする家庭もあれば、別に食べる家庭もあり様々です。我が家では、食文化が違うため、食事は別々にしました。メイドさんはフィリピン米と缶詰のおかずを好んで食べていました。またラーメンをおかずにご飯を食べていることもありました。

 メイドさん専用のトイレがあるのですが、そこの隣に一つ蛇口がついています。シャワーはありません。我が家ではシャワーを浴びる際は、我々のシャワールームを使ってもらっていました。しかし知人から「あの蛇口から洗面器に水を溜めて、それで身体を洗って流すのが普通なのよ」と説明を受けて衝撃を受けました。

 実は、彼女のBirth Certificate(出生証明書)が必要な機会があったのですが、彼女の育った環境に興味があり、一度見てみたいと思っていたので、彼女と一緒に彼女の実家を訪れたことがあります。自宅は自分たちで建てた小屋のような家で、キッチンやシャワーといった水回りは一切ありません。彼女に尋ねると集落で1つの蛇口を共有して使っているとのことでした。それを思うと、彼女専用の蛇口があるだけでもすごいことなんでしょうね。

Q. 言葉の問題はありませんでしたか?

 フィリピン人は小さい時から英語で教育を受けているので45歳の通いのメイドさんも若い住み込みのメイドさんも英語が話せました。私も英語が話せるため、特に言語に関して問題を感じたことはありません。

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